第49回日本アカデミー賞にて話題賞の作品部門を受賞。松たか子さんは主演女優賞、松村北斗さんは主演男優賞を受賞しました。切ない演技が本当に素晴らしく、先の読めない展開にずっとハラハラ…。気づいたら引き込まれていて、観終わったあともいろいろ考えさせられる作品でした。
※できる限りネタバレを避け、何も知らない状態で楽しんでいただきたいため、詳しい感想は控えています。
※本コンテンツの一部はChatGPTも参考にしています。

ファーストキス 1ST KISS


もう一度だけ、
会いたい人はいますか?
結婚して15年のカンナは、ある日、夫の駈を事故で失ってしまう。いつしか夫婦生活はすれ違っていて、離婚話も出ていたが、思ってもいなかった別れ。しかしカンナは、駈とこちらも思ってもいなかった再会を果たす。
| ファーストキス 1ST KISS | |
| 原作・脚本 | 坂元裕二(オリジナル脚本) |
| 監督 | 塚原あゆ子 |
| 配給 | 東宝 |
第49回 日本アカデミー賞主演女優賞 松たか子さん
思わず「かわいい~」とつぶやいてしまう、いつまでも可愛らしい松たか子さん。
本作では20代から40代までの幅広い年代を演じていますが、どの年代も自然にしっくりと演じられていて、さすがの一言でした。どの作品でも松さんらしさが感じられますが、今作でもその魅力は健在。
観ているだけで引き込まれる、素晴らしい演技でした。その存在感と表現力で、主演女優賞の受賞も納得です。
第49回 日本アカデミー賞主演男優賞 松村北斗さん
映画『ファーストキス1ST KISS』『秒速5センチメートル』での演技が評価され、日本アカデミー賞にて話題賞(俳優部門)を受賞。さらに、優秀主演男優賞と優秀助演男優賞のダブル受賞という快挙も達成し、3部門で高い評価を受けました。
中でも印象的だったのは、同じグループSixTONESの森本慎太郎さんからトロフィーが手渡された瞬間。あの場面は、思わず胸が熱くなりましたね。
松村北斗さんのお衣装もとても素敵でした。どこかセクシーで、大人の色気を感じさせる佇まいが印象的です。演技の素晴らしさはもちろんですが、アイドルグループSixTONESとしても活躍されている松村さん。これまで積み重ねてきた経験の一つひとつが、今の魅力的な姿につながっているのだと感じました。
ファーストキス 1ST KISS の見どころ
映画『ファーストラブ』は、夫婦とは何かを静かに問いかけてくる作品です。
初めて出会ったときの胸の高鳴り。
そして、もう一度恋に落ちていく瞬間——この作品では、同じシーンが何度か繰り返し描かれます。けれど、まったく同じではなく、少しずつ表情や空気感が変わっていくのが印象的でした。
思わずきゅんとしてしまう場面も多く、観ているこちらまで感情が揺さぶられます。
そんな印象的なシーンについて、松村北斗さんと松たか子さんが、日本アカデミー賞の授賞式で語っていたのもとても印象に残りました。
お二人が「なぜあのシーンにときめくのか自分たちでもよく分からない」と話していたのが、少し意外で、思わず笑ってしまったほどです。観ている側は胸が高鳴るのに、演じているご本人たちは冷静に受け止めている——そのギャップもまた、この作品の面白さの一つだと感じました。
あのシーンをぜひ探してみてくださいね。松さん演じるカンナがもう一度と思ってしまう部分がとても可愛いです。
一度すれ違ってしまった気持ち。
言えなかった言葉。
気づけなかった小さなサイン。
夫婦という近い関係だからこそ、見えなくなってしまうものがあるのだと感じさせられます。
この作品が胸に刺さるのは、「やり直しがきかない時間」が描かれているから。
もしあのとき、違う選択をしていたら。観ている側の心にも静かに広がっていきます。
決して大きな出来事ばかりではないのに、日常の積み重ねが取り返しのつかない距離を生んでしまう。
そのリアルさが、観終わったあとも強く残ります。だからこそ、この物語はただ悲しいだけではなく、「今、隣にいる人をどう大切にするのか」を考えさせてくれる作品でもありました。
やり直せないからこそ、今がある。そんな当たり前で、でも忘れがちなことに気づかせてくれる作品です。
「時間は戻せない」それでも、恋はもう一度始まる
また恋が始まる。
時間は戻せないのに、同じ瞬間にもう一度心が動く。切なさとときめきが重なり、静かに余韻が残る作品でした。
終わりが近づくにつれ、「どうか、どうか」と願わずにはいられなくなります。
それでも、確かに変わっていくものがある。
見終わったあとに振り返りながら、ゆっくり、じっくりと深まっていく。そんなところも、この作品の大好きな魅力です。
そして、ふと、また恋がしたくなる。
ぜひ、大切な人と一緒に観てほしい作品です。
ぜひ読みたい!シナリオブック
ファーストキス 1ST KISSは、坂元裕二さんによるオリジナル脚本です。
松たか子さんが出演するカルテットや大豆田とわ子と三人の元夫も非常に面白く、いずれも坂元裕二さんの脚本による作品です。松たか子さんの演技の素晴らしさをこれまで見てきたからこそ、本作でもまた魅力的なオリジナル脚本が生まれたのだと感じます。
そのほかにも、『花束みたいな恋をした』、『怪物』、『世界の中心で、愛をさけぶ』など、数多くの代表作を手がけ、カンヌ国際映画祭で脚本賞も受賞しています。
映画を観たあとに、あらためて文章として作品を味わうと、また違った面白さがあります。きっと、カンナと駈の声が聞こえてくるようで、より一層この作品が好きになります。

