瑠璃を照らす光

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【瑠璃を照らす光】拓也の声

コンビニの夜「大丈夫か」そう言ったとき、瑠璃は笑った。大丈夫じゃない笑い方だった。
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【瑠璃を照らす光】最終章 私を照らす光

四十歳の誕生日は、軽井沢で迎えた。バスケ部の恩師、田中先生の定年送別会があったからだ。東京から軽井沢へ。新幹線のホームに向かうと、後ろから声がした。
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【瑠璃を照らす光】第六章 光を探して

風雅さんからまた連絡が来たのは、晴斗に殴られてから少し経った頃だった。〈元気にしてますか〉画面を見て、少し迷った。元気じゃなかった。でも、そう返す気にもなれなくて。
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【瑠璃を照らす光】第五章 生きること

幸せそうなカップルを見かけたのは、仕事の帰り道だった。新宿の交差点。並んで歩く二人。男の人が、女の人の荷物をさりげなく持ち替えた。それだけのことだった。なのに、足が止まった。
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【瑠璃を照らす光】第四章 第2.5の人生

離婚後、とにかく新しい家を探すことに苦労をした。そりゃそうだ。仕事もしていない。シングルマザーで一人息子。貯金もない。貸す側だって貸したくない。インターネットを駆使して、ようやく辿り着いたのがシングルマザー専用のシェアハウスだった。
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【瑠璃を照らす光】第三章 記憶

拓也と再会したのは、涼介と出会う少し前のことだ。地元の仲間が集まる、よくある居酒屋。少し遅れて入ったら、すでに席は埋まっていて、奥の方に拓也の顔が見え
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【瑠璃を照らす光】第二章 過去の恋

涼介は、初めて心から好きになった人だった。二十歳の時。出会いは、軽井沢のアウトレットだった。私は昔からおしゃれが好きで、高校時代は同じクラスの美香と休み時間にファッション雑誌を読んでいた。
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【瑠璃を照らす光】第一章 離婚届 

2012年4月6日。東京では桜が満開だという知らせが流れた日だった。街はやわらかなピンクに包まれ、歩く人たちの表情もどこか軽い。なのに私は、晴斗の小さな手を引いて、区役所の冷たい廊下に立っていた。手に持った番号札には、「4番」とある。縁起が悪い、と思いながら、呼ばれるのを待った。
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【瑠璃を照らす光】凪倫子

軽井沢で育った瑠璃は、20歳のとき、東京から来ていた涼介と出会い、結婚。しかし突然、離婚を告げられる。シングルマザーとして息子・晴斗を育てながら、母として、女として、何度も迷い、立ち止まりながらも前を向いていく。そんな瑠璃のそばに、いつもいたのが拓也だった。付き合うわけでも、離れるわけでもない。ただ、人生の節目に現れては「今、幸せ?」と聞いてくる。自分を照らす光を探し続けた、ひとりの女の物語。