【瑠璃を照らす光】凪倫子

瑠璃を照らす光

光を探していた。
ずっと、そこにあったのに。

あらすじ

軽井沢で育った瑠璃は、20歳のとき、東京から来ていた涼介と出会い、結婚。しかし突然、離婚を告げられる。シングルマザーとして息子・晴斗を育てながら、母として、女として、何度も迷い、立ち止まりながらも前を向いていく。そんな瑠璃のそばに、いつもいたのが拓也だった。付き合うわけでも、離れるわけでもない。ただ、人生の節目に現れては「今、幸せ?」と聞いてくる。自分を照らす光を探し続けた、ひとりの女の物語。


第一章 離婚届

【瑠璃を照らす光】第一章 離婚届 
2012年4月6日。東京では桜が満開だという知らせが流れた日だった。街はやわらかなピンクに包まれ、歩く人たちの表情もどこか軽い。なのに私は、晴斗の小さな手を引いて、区役所の冷たい廊下に立っていた。手に持った番号札には、「4番」とある。縁起が悪い、と思いながら、呼ばれるのを待った。

第二章 過去の恋

【瑠璃を照らす光】第二章 過去の恋
涼介は、初めて心から好きになった人だった。二十歳の時。出会いは、軽井沢のアウトレットだった。私は昔からおしゃれが好きで、高校時代は同じクラスの美香と休み時間にファッション雑誌を読んでいた。

第三章 記憶

【瑠璃を照らす光】第三章 記憶
拓也と再会したのは、涼介と出会う少し前のことだ。地元の仲間が集まる、よくある居酒屋。少し遅れて入ったら、すでに席は埋まっていて、奥の方に拓也の顔が見え

第四章 第2・5の人生

【瑠璃を照らす光】第四章 第2.5の人生
離婚後、とにかく新しい家を探すことに苦労をした。そりゃそうだ。仕事もしていない。シングルマザーで一人息子。貯金もない。貸す側だって貸したくない。 インターネットを駆使して、ようやく辿り着いたのがシングルマザー専用のシェアハウスだった。

第五章 生きること

【瑠璃を照らす光】第五章 生きること
幸せそうなカップルを見かけたのは、仕事の帰り道だった。新宿の交差点。並んで歩く二人。男の人が、女の人の荷物をさりげなく持ち替えた。それだけのことだった。なのに、足が止まった。

第六章 光を探して

【瑠璃を照らす光】第六章 光を探して
風雅さんからまた連絡が来たのは、晴斗に殴られてから少し経った頃だった。〈元気にしてますか〉画面を見て、少し迷った。元気じゃなかった。でも、そう返す気にもなれなくて。

最終章 私を照らす光

【瑠璃を照らす光】最終章 私を照らす光
四十歳の誕生日は、軽井沢で迎えた。バスケ部の恩師、田中先生の定年送別会があったからだ。東京から軽井沢へ。新幹線のホームに向かうと、後ろから声がした。

拓也の声

【瑠璃を照らす光】拓也の声
コンビニの夜「大丈夫か」そう言ったとき、瑠璃は笑った。大丈夫じゃない笑い方だった。

この作品をWeb上で公開することを決めたのは、応援してくださる皆さまにどうしてもお届けしたかったからです。「いつかお届けします」と宣言してから時間が経ってしまい、申し訳ありません。

2024年、文芸社×毎日新聞「第7回 人生十人十色大賞」という素敵な賞をいただきました。自分の作品が評価されたことが何よりうれしく、その喜びが原動力となり、この物語を書き続けることができました。

大好きな韓国ドラマを意識しながら、小説の書き方も知らないまま、ただただ書きたいことを並べたら、20万文字にも達してしまいました。文字数が長いとコンテストへの応募が限られると後から知り、途方に暮れていたとき、AIの存在を知りました。長年AIなしでライターをしてきたので使うことをためらっていましたが、相談しながら添削も手伝ってもらい、まずは5万文字に縮小。そこから肉付けをしました。ストーリーはだいぶ変わりましたが、Webで読んでいただくにはちょうどいいかなと思っています。

勢いで書いた部分も多く、読むに堪えない箇所もあるかもしれません。それでも、Xでつながっている皆さまからいただいた「また読みたいです」という言葉に背中を押され、公開する決意ができました。

この作品が、皆さまにとって少しでも楽しい時間になればうれしいです。辛口のご意見は、ぜひこっそり教えてくださいね。どうぞよろしくお願いいたします。
凪 倫子

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この記事を書いた人
hamum

恋愛を楽しんで欲しい!その思いでこのサイトを作りました。結婚相談所で長くライターをしていた時、たくさんの恋愛サイト、恋愛本を読みました。そしてわかったことが「恋愛は難しい」ということ。私は恋愛が苦手です。決して恋愛の先生ではありませんので一緒に恋愛を学んでいきましょう。映画やドラマ、おでかけもつぶやきます。

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